雑記

理学療法士の思考過程【ベテランは自動化されています】

こんにちは。

実習指導者や憧れの先輩理学療法士はMMTやROM-tをあまり行なっていないのに、なぜ患者さんの治療ができるの?

そんな風に思ったことはありませんか?

学校では検査測定が大事だって言われたし、実習中も検査測定に苦労したし・・・。

このような方は多いのではないでしょうか?

 

今回は、【理学療法士の思考過程】というテーマをまとめていきます。

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  • ベテラン理学療法士の思考過程
  • 入手できる情報量が圧倒的に多い
  • カレーライスの味はなぜわかる?
  • レシピを覚える

ベテラン理学療法士の思考過程

ベテラン理学療法士は、MMTを教科書通り行わなくても筋力評価ができてしまいます。

それはなぜか?

ベテラン理学療法士の頭の中には、たくさんの知識と過去の患者さんの情報がストックされています。

そのときの経験を掘り起こすことで、

問題Aに対する機能障害は①、②、③のパターンがある。

動作Bに対する機能障害は●●筋の筋力低下である。

など、ある程度の【パターン化・自動化】がされています。

過去の記憶から患者を自動的に振り分けしているのです。

そのため、わざわざ検査測定を行わなくても、患者の評価が適切にできてしまうのです。

入手できる情報量が圧倒的に多い

新人理学療法士がMMTを行なった場合、得られる情報は判定結果と代償動作の程度くらいかもしれません。

しかし、ベテラン理学療法士は視覚・触覚からたくさんの情報を入手しています。

そのため、わざわざ検査測定を実施しなくても情報が十分に足りている場合が多いのです。

 

 

先日、実習生から

「先ほどの患者さんは血圧測定などをあまり実施していませんでしたが、リスク管理はどのように行なっているのですか?」

と聞かれました。

とても臨床的で良い質問ですよね。

リスク管理とは、血圧測定だけではありません。

カルテ情報や患者さんの表情、顔色、息づかい、仕草など数値では読み取れない情報がたくさんあります。

私自身は、それらの情報をもとに【血圧測定は実施しなくても大丈夫】というリスク管理をしました。

このように、検査測定以外で得られる情報が圧倒的に増えてくるため、検査測定を必要としない場面が多くなってきます。

 

カレーライスの味はなぜわかる?

いきなり変な例題です。

中辛のカレーライスを食べたとき、あなたはなぜ【このカレーライスは中辛だ】とわかるのでしょうか。

 

考えてみてください。

 

 

それは過去に【甘口のカレーライス】を食べたことがあり、【辛口のカレーライス】を食べた経験があるからです。

様々な辛さのカレーライスを食べたことがあるため、その経験から【中辛のカレーライス】を【中辛のカレーライス】と分類することができるのです。

経験に基づいて、自動的に振り分けていますよね。

しかし、実習生や新人理学療法士はどうでしょうか。

まだ経験が浅いですよね。

つまり、【カレーライス】を食べる経験が少ないのです。

まだ【中辛のカレーライス】しか食べたことがなく、他の味のカレーライスを食べたことがありません。

それでは過去の経験から【中辛のカレーライス】と振り分けることができません。

つまり知識だけでは解決できない、経験による自動化が存在するのです。

 

レシピを覚える

スパイスの量やカレールーの入れる量をレシピ通りに作ることで、基本的な【中辛のカレーライス】を作ることができます。

料理のレシピは、理学療法における何に当てはまるのでしょうか?

それはMMTやROM-tなどの一般化した検査測定の方法だと思います。

日常的に料理を作っている人は、目分量で調味料を入れて味を整えることができます。

しかし、料理経験が浅い人にそれは無理です。

レシピ通り分量を計ることで美味しい料理ができるのです。

つまり実習生や若手理学療法士は、教科書や論文でパッケージ化された基本をしっかりと抑える必要があると思います。

その中で経験を積んでいくことで、経験によるパターン化・自動化がされていきます。

 

 

ベテラン理学療法士は思考の自動化に至るまで、圧倒的に知識をインプットしアウトプットしてきたことは言うまでもありません。

実習生や若手理学療法士の方は、ベテランの思考過程を理解しつつ日々の勉強を頑張っていきましょう!

いかがだったでしょうか。

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