雑記

全体像が掴めない?患者さんをもっと知ろう…これだけです。

患者さんの全体像が掴めません。

このような相談を実習生から受けることがあります。

 

簡単です。

 

患者さんをもっと知ろう。

 

これだけです。笑

 

でも、これだけで記事が終わってしまうと説明になっていないので、

 

患者さんのことを知ると全体像がつかめるという話を、私の実習生との体験から深掘りしていきたいと思います。

 

全体像の把握は色々な側面からできますが、今回は患者さんの主訴をきっかけに全体像を把握していきます。

 

  • リハビリをして何ができるようになりたい?
  • 実習生がまとめたサマリー
  • 実習生のサマリーから現役PTが主訴をきっかけに患者さんの全体像を深掘り

※以下の症例提示は、趣味と主訴は実体験をベースに記載しています。

しかし、その他は架空の情報やエピソードですのでご注意ください。

リハビリをして何ができるようになりたい?

症例:70歳女性

診断名:大腿骨頚部骨折

術式:BHA

趣味:旅行

主訴:歩けるようになって趣味である旅行をしたい

 

実習生がまとめたサマリー

評価(術後7日目)

炎症:腫脹・熱感・疼痛+

疼痛:歩行時痛あり

歩行:歩行器歩行自立したが杖歩行は創部周辺の疼痛のため困難

問題点:疼痛、歩行能力低下

考察:旅行に行くため歩行能力の向上が必要。杖歩行が自立かつ十分な耐久性が必要。

実習生はこのようにまとめてきました。

実習生のサマリーから現役PTが患者さんの主訴をきっかけに全体像を深掘り

学生への質問

PT:旅行ってどんな旅行?
実習生:・・・・・。わかりません。
PT:なぜこの質問をしたか分かる?質問の意図は?
実習生:わかりません。

もし、このブログを読んでいる実習生や若手PTの方は、一度ここで画面のスクロールを止めて考えてみてください。なぜ私は実習生にこのような質問をしたのか?

患者さんがどんな旅行をしたいか?

これは理学療法を進めて行く上で非常な重要になります。

患者さんは今までどんな旅行をしてきたのか?

例えば、京都の有名なお寺を巡るような旅行がしたいのか?

自宅近郊の温泉街への温泉旅行がしたいのか?

もしくは、飛行機に乗って海外旅行をしたいのか?

これらの旅行って、求められる運動機能や能力が全て違いますよね?

例えば、京都でのお寺巡りがしたい場合はどうでしょうか?

お寺の敷地内を歩けるだけの歩行能力が必要ですよね?

具体的には、お寺巡りできるだけの耐久性やお寺の敷地内の不整地を歩ける安全性、信号機を渡れるスピード、朝から夕方まで歩ける耐久性や安定性・・・など。

これは一部の例ですが、高い歩行能力が求められることがイメージできます。

 

では、自宅近郊の温泉街への温泉旅行だった場合はどうでしょうか?

もしかすると、温泉街までは自家用車で向かうかもしれません。

旅館の玄関先まで自家用車を付けて、旅館内はバリアフリー、レンタルの車椅子もあるかもしれません。

一方、温泉の床は滑りやすく、浴槽には手すりがないかもしれません。

食事は宴会場のようなお座敷かもしれない・・・など。

このような場合、求められる歩行能力は先ほどの京都旅行よりも低いレベルでも構わないかもしれません。

一方、温泉に入る、食事をするために応用的な動作が必要になるかもしれません。

 

これが海外旅行でも、求められる機能や能力は違ってきます。

 

つまり、患者さんの主訴をより明確に知ることで、ニーズを明確にすることができます。

ニーズが明確になれば、最終目標や現在の問題点も大きく変わり明確になりますよね。

目標や問題点が変われば、治療プログラムも変わってきます。

というように、患者さんの主訴(今回は旅行)を明確にすると、そのあとは芋づる式に理学療法プロセスが勝手に回り始めます。

 

頭に戻ります。

なので、僕の主張はシンプルです。

 

患者さんをもっと知ろう。

 

今回は「主訴」という側面から、患者さんをもっと知るために深掘りしました。

臨床のPTは普段からこのようなことを考えながら全体像を把握しています。

これを応用すれば、あらゆる側面から患者さんを知り全体像を把握することができます。

いかがでしたでしょうか。

実習生や若手PTは担当患者さんについて、もっともっと知りましょう。

そこから得た情報をきっかけにこの記事のように全体像を把握していくことができます。

実習は2名の学生を受け入れた方がいい ほぼメリットしかありませんこんにちは。 マー君世代の理学療法士(@310_PT_BASE)です。 みなさんの施設では、ひとつの実習期間に、同一...
若手理学療法士は運動機能をしっかり診ようマー君世代の理学療法士です。 認定理学療法士(循環)、心臓リハビリテーション指導士、糖尿病療養指導士の資格を生かして学生、若手PT...

この記事が参考になった方は、Twitter(@310_PT_BASE)やInstagram(310_PT_BASE)もやっていますので、フォローよろしくお願いいたします。

こちらの記事もおすすめ!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です