雑記

動作観察を楽にする2つのポイント【見ようと思えば見える】

抽象的なブログのタイトルですみません・・・。笑

実習生や若手PTで

動作観察が完璧です!

または

動作観察を行う手順やルールが決まっている!

という方はいますか?

この時期の多くの方が、動作観察には苦労するものだと思います。

今回は、動作観察を楽にする2つのポイント【見ようと思えば見える】というテーマをまとめていきます。

ここでは解剖学・運動学の専門的な解説を行うわけではなく、もう少し根本的な話が中心となります。

  • 動作観察と動作分析の違い
  • 見ようと思えば見える
  • 歩行を分解・簡略化
統合と解釈 例を交えて3つのポイントを解説しますみなさんは先輩やSVにこんなこと言われたことありませんか? もしくは、 と感じたことはありませんか? ...

動作観察と動作分析の違い

まずは動作観察と動作分析の違いをはっきりとさせましょう。

意外とこの区別をしっかりと把握していない方も多いので、改めて整理します。

動作観察とは、目に見える動作をそのまま書く・話すことです。

仮に、複数のベテラン理学療法士が1人の患者さんの歩行観察をノートに書いた場合、全員が同じ文章になる、というのが動作観察です。

(残念ながら、仮に上記のことを行ったら全員同じにはなりませんが・・・)

つまり、デイリーやカルテに歩行観察を書くときは、あなたの考え・思考は一切入ってはいけません。

その時点で、観察ではなく分析になってしまいます。

例えば、【足関節の背屈制限によって足の引きずりが・・・】

これはダメな例です。

 

次に動作分析とは、動作観察から得られた情報をもとにどこに原因があるのかを導く分析の過程を書く・話すことです。

これは先ほどと違いセラピストごとの考え方が違うので、1人の患者さんの歩行分析をしても違う結果になるはずです。

ここはしっかりと抑えておきましょう。

そして、今回は【動作観察】の話です。

患者さんの評価のコツ【新しいことは2つ同時にしない】先日、心不全の患者さんのリハビリを実習生と一緒に行いました。 患者さんが端座位になっているときに実習生が言いました。 ...

見ようと思えば見える

実習生と一緒に歩行観察をした際に、

どこを見ていいのか分かりませんでした。

と返答が返ってくることがあります。

そりぁ、そうですよ!!笑

動いているものを1回だけ見て、全体像や問題となる動作を捉えることなんてとても難しい作業です。

イメージしてみてください。

皆さんは街を歩いているとします。

特に何も考えず漠然と歩いています。

1人の人とすれ違いました。

 

さらに、イメージしてください。

 

先ほど、すれ違った人の靴の色は覚えていますか?

ズボンの色は覚えていますか?

 

漠然と景色を見ていても、覚えられるわけがありません。

しかし、あなたの視界には映像として、すれ違った人の靴の色やズボンの色は映っていたはずです。

映像では映っていたのに覚えていない。

それは意識をして見ていないからですよね。

 

またまたイメージしてみてください。

 

今度は、次にすれ違う人の髪型とシャツの色を気にして見てみてください。

これはどうですか?

多くの方が、すれ違う人の髪型とシャツの色を覚えているはずです。

つまり、意識をして見るポイントを定めれば、映像として映っている限り見える、分かるはずなんです。

まさにブログのタイトル通り【見ようと思えば見える】です。

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歩行を分解・簡略化

【見ようと思えば見える】と言われても、難しいですよね。

では、見るポイントはどのように決めれば良いのでしょうか。

それは座位や立位にヒントが隠れています。

歩行観察を歩行だけで行おうとするから無理があるのです。

臥位・寝返り・起き上がり・座位・起立・立位など全ての動作からヒントを得て、歩行を見ると分かりやすくなります。

作業の手順としては、【歩行を分解・簡略化】することです。

イメージしてみてください。

例えば、

静的な立位を観察してみましょう。

【全体的に後方重心で、脊柱円背で右側弯もあり、骨盤後傾、股関節・膝関節も軽度屈曲】しています。

まずは、この特徴をしっかりと把握します。

静的立位の次は、動的な立位を見てみましょう。

左右へのウエイトシフトをしてみます。

【左への重心移動は少なく、右への重心移動の際は体幹が軽度右側屈し、やや後方への重心移動も伴います】

 

静的・動的立位でこのような特徴がある方の歩行はどのようなことが起こりえるでしょう。

歩行になった途端、急に20歳の青年のようにスタスタと歩き始めるでしょうか。

おそらく、その可能性は低いでしょう。

立位で上記のような特徴があったなら、

【左スタンスへの重心移動の量が少なくなります(左立脚時間の短縮)】

【右スタンス時には体幹右側屈が増強、右スタンス初期〜中期にかけての前方のウエイトシフトには時間を要すでしょう】

もしかすると、このような特徴が観察されるかもしれません。

※あくまで仮説ですので注意。

このように姿勢や動作の特徴というのは必ず関連してきます。

なので、歩行観察をいきなりするのではなく、座位(静的→足踏みなどの動的)→立位(静的→左右のウエイトシフトなどの動的)を観察し、【歩行を分解・簡略化】して、その方の特徴を掴むと良いでしょう。

おそらく、その特徴というのは多かれ少なかれ歩行にも見られるはずです。

繰り返します。

歩行を座位や立位になどに【分解・簡略化】するのです。

そして、その特徴を把握した上で、歩行観察を行います。

座位や立位である程度見るべきポイントは抑えているので、おそらく何も考えずに歩行を見るよりは分かりやすいと思います。

例えば、これからすれ違う人のシャツの色を見よう!というのと同じです。

きっとシャツの色は見えるはずです!

 

今回も、解剖学や運動学から専門的なポイントを書いたわけではありません。

しかし、多くの理学療法士が行なっている【コツ】を知ることは問題解決への近道となるはずです。

最後に、一番初めの画像に映っていた男性はどんなトップスでしたか?

あなたの眼に映像としては映っていたはずです・・・。

答えが欲しい?患者さんの問題点は白黒はっきり出来ません。実習生や若手PTの皆さんへ 患者さんの問題点って考えても難しいですよね? はっきりした答えが欲しいですよね? ...

いかがだったでしょうか。

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