雑記

リハビリテーションには薬の知識が必要です【3つの例から解説します】

 

皆さんは理学療法プロセスを計画するときに、薬について考慮していますか?

最初は難しいことを考える必要はありません。

メカニズム、製剤ごとの違い、薬の大規模臨床研究の結果・・・難しいことを言うつもりは一切ありません。

薬と聞くと、一歩引いてしまうかもしれませんが、この記事は出来るだけ平易な言葉でまとめています。

読み終わったとき、明日からは薬についても少し考えてみようかな!

そんな風に思ってもらえると嬉しいです。

今回は、【リハビリテーションには薬の知識が必要です】というテーマでまとめていきます。

  • 薬はリハビリテーションのすぐそばにある
  • リハビリの効果? 薬の効果?
  • リスク管理に役立てる

薬はリハビリテーションのすぐそばにある

現在、リハビリテーションの対象者は高齢かつ広範囲に及んでいます。

急性期〜回復期〜生活期、整形外科疾患、循環器疾患、がん患者、スポーツ選手など、様々な方を対象とします。

そんな中で、日常的に薬を内服していない方ってどれ程いるのでしょうか。

若いスポーツ選手の場合、日常的に薬を内服している方は珍しいかもしれません。

しかし、実習生の場合はどうでしょう?

多くの場合が、病院や施設での実習を行います。

その場合、担当患者さんはなんらかの薬を飲んでいることが多いと思います。

そんなとき

あっ、高血圧の既往があって降圧薬を飲んでる

糖尿病でインスリンの注射している

だけで終わってませんか?

家に帰ってから、薬の名前と効果を調べるだけで満足していませんか?

次の例題をもとに薬の重要性について見ていきましょう。

リハビリの効果?薬の効果?

例えば、TKA術後の患者さんの場合

痛みが強く夜間痛もあるため寝不足気味。

そのとき、痛み止めの薬を増量したとします。

もし、薬を増量したことを知らずに痛みが軽くなっていたとき、あなたはどう思いますか?

きっと、リハビリの効果で痛みが軽くなった!

と思うでしょう。

しかし、それは痛み止めの薬を増やした効果かもしれません。

この介入方法で痛みが減った(本当は薬の効果)ので、明日からも同様の介入を続けよう。

このように考察するはずです。

でも、その介入方法は薬の量を増やさないといけない誤った介入方法かもしれません。

検証したい事象が本当にリハビリの効果なのか、薬の効果なのかを判定するためにも、しっかりと薬については知っておく必要があります。

リスク管理に役立てる

リスク管理をする上でも、薬の情報は非常に大切になります。

心不全患者の場合

急性期では利尿薬の注射を使うことがあります。

徐々に利尿が進み心不全がコントロールされていくと、注射→内服の利尿薬に変更するタイミングがあります。

切り替わるタイミングは、心不全の再増悪を起こす可能性(注射の方が薬の効きがいいので)がある時期で、リハビリや病棟のADLを慎重に検討する必要があります。

しかし、そのタイミングを知らずに通常のリハビリを行なった場合どうなるでしょう。

昨日より息切れ強いな〜

内服に切り替えた結果、心不全が再増悪しているかもしれませんよ。

この時期の心不全は、リハビリのやり方次第でいくらでも患者さんの体調を悪くすることが出来てしまいます。

 

糖尿病患者の場合

血糖値のコントロールをしている患者さん。

リハビリは毎朝食後に行なっていました。

朝の血糖値が高いため、朝のインスリン量を調整中です。

結果、朝の血糖値が低下傾向です。

インスリンの調整を行なっていることを知らずに、通常のリハビリをした場合どうなるでしょうか。

インスリン量の増量+運動によって低血糖症状を招いてしまう可能性があります。

もし、インスリン量の調整を行なっていることを把握していれば、運動負荷や量を調整することで低血糖症状を未然に防ぐことも可能かもしれません。

もっといえば、インスリンの効き具合を確認するために、運動の内容を急激に変えない方がいいですよね。

もしインスリンの調整中に、運動の内容まで急激に変えてしまえばインスリンが効いたのか、運動の内容を変更したことが良かったのか、どちらが良かったのかわからなくなってしまいます。

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このように、薬のことを把握しているだけでリスク管理も適切に行うことができます。

今回、3つの例題をもとに薬の情報の重要性をまとめました。

※上記の例題は、ある場面を断片的に切り取りまとめていますので、臨床では多角的な情報収集を元に統合と解釈をしてくださいね。

もちろん、薬の効くメカニズムなど薬は奥深く、自分もまだまだ勉強中です・・・。

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いかがだったでしょうか。

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