基礎知識

フォレスター分類 「手足を触る」と、循環動態がわかる

評価の計画を立てるときに、MMTやROM測定ってほとんどの方が実施しますよね?

では、触診ってどうですか?

しかも、患者さんの「手足を触る」って、どれだけのPTが意識して出来ていますか?

 

今回は、患者さんの手を握るとたくさんの情報が得られるということを記事にします。

目次

  • 循環機能と循環動態の安定
  • ショック
  • 手足を触る
  • フォレスター分類
  • 実践編

循環機能と循環動態の安定

循環機能は

心臓:血液を全身に送るポンプ

血管:臓器に血液を送る配分と心臓へ戻る量を調整

循環血液量:各臓器に血液を充満させ内圧を維持

上記に問題がないかということを確認しないといけません。

 

どれかひとつでも問題になる場合、循環動態が不安定になってしまうかもしれません。

こんなところに注目しましょう!

  • 脈拍・血圧の1日内の変動が少ない
  • 脈拍・血圧が姿勢や体位を変えても大きく変動しない
  • 不整脈がコントロールされている

この辺は非常に重要です

 

ショック

心臓の収縮力が低下して、心臓から十分な血液を全身に送れなくなったときにショックを起こします。

全身の細胞は低酸素状態となり、重篤な状態へ陥ります。

ショックの時に現れる特徴的な症状

  • 蒼白
  • 虚脱
  • 脈が触れない
  • 冷や汗
  • 呼吸障害

橈骨動脈で脈拍が触れた場合、最高血圧は80mmhg以上保たれていると言われています。

ショックの状態では、抹消循環不全の所見が重要になります。

心拍出量が減少するため、生命維持に重要度の低い抹消の血管が収縮します。

このため、四肢末梢は冷たくなり、尿量が極端に減少して出なくなります。

尿量はバイタルサインである 体水分バランスに気をつけようマー君世代の理学療法士です。 認定理学療法士(循環)、心臓リハビリテーション指導士、糖尿病療養指導士の資格を生かして学生、若手PT...

心拍出量低下による所見

  • 血圧低下
  • 不穏
  • 脈圧減少
  • 肝機能障害
  • 尿量低下
  • 末梢循環障害
  • 中枢体温上昇
  • 末梢温度の較差

リハビリ介入前には上記の所見がないのか十分に確認する必要がありますね。

手足を触る

「手足を触ったとき、どのように感じるか?」

これって凄く大切なんです。

なぜなら、おおよその循環動態を把握することができるからです。

心係数(心臓のポンプ力)と肺動脈入圧(肺うっ血の程度)から、

現在の循環動態をⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの4つに分け、大まかな治療方針を知ることができます。

 

 

また、フォレスター分類を応用した形で、循環動態の把握を触診で行うことができます。

 

患者さんによって

Ⅳ→Ⅲ→Ⅰの順で経過を辿る方もいれば、

Ⅳ→Ⅱ→Ⅰの順番かもしれません。

 

実践編

患者さんの手足を触り、Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳのどれに分類されるか考えましょう。

もしⅠであれば攻めのリハビリができるかもしれませんし、Ⅳであれば正直リハビリどころではありません。

このように触診によって患者さんの循環動態・全身状態を把握することができます。

リハビリ中に何度か触ってみましょう。

リハビリ開始時と終了時で変化があるのであれば、それはなぜか?ということをしっかりと考察しましょう。

リハビリ開始時はⅠだったけど、段々Ⅱ→Ⅲなんて変化してきたら注意が必要ですよね。

もちろん、他のバイタルサインや自覚症状との総合的な判断が必要ですが。

このように、何気なく触っていた患者さんの手足から、こんなに重要な情報を入手することができます。

ぜひ、皆さんの患者さんの手足を触るようにしましょう。

これは患者さんも手を握ってくれて安心するという副次的な効果もありますよ。

長期臥床 循環器への影響マー君世代の理学療法士です。 認定理学療法士(循環)、心臓リハビリテーション指導士、糖尿病療養指導士の資格を生かして学生、若手PT...

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