基礎知識

理学療法の実習生がすべき情報収集 循環器編

マー君世代の理学療法士です。

認定理学療法士(循環)、心臓リハビリテーション指導士、糖尿病療養指導士の資格を生かして学生、若手PT、一般の方に向けて専門的で分かりやすい情報を発信します。

  • この記事は理学療法士を目指す実習生(特に3、4年生)または若手PT(特に循環器疾患以外に従事している方)に役立ちます。
  • 循環器の専門病院でたくさんの先輩のもとで、心臓リハビリテーションを実施しているPTはこの記事は読む必要がありません。

なぜ、この記事が役立つと断言できるか。

それは自分自身がPTを始めて3年目、

初めて循環器疾患の患者さんの情報収集をするとき、何から始めれば良いか全く分かりませんでした。

ただ、血圧、脈拍を気を付けて、自覚症状を聞きながら・・・。

そんなことをしていました。

でも、ある日からこれらの情報を中心に情報収集するようになってから、格段と循環器疾患の患者さんの評価ができるようになりました。

そんな画期的なものがあるのか?!

と思おうかもしれませんが、とても簡単で誰にでも出来ることです。

それは、4つのキーワードです。

心臓のポンプ力

心臓の弁

刺激伝導系

心臓の血流

たったこれだけです。

初めはこの4つの情報収集を知ることで、大まかに患者さんの心臓の状態を把握することができます。

スーパーバイザーにこんなことを言われたことはありませんか?

「この患者さん、心臓悪いから気を付けて!」
「この患者さんって、運動させて大丈夫?心臓って大丈夫なの?」

しかし、この記事を読めばスーパーバイザーに質問されても怖くありません。

では、早速

心臓のポンプ力

心臓のポンプ力とは、名前の通りどれだけ心臓のポンプ力があるか=収縮力があるかということです。

これは心臓エコー検査を見れば分かります

それは左室駆出率(EF:イーエフ)と言います。

この人の心機能どう?と言われれば、その代表的な検査項目としてEFがあります。

基準や細かなことは置いておいて、EFが40%より上か下か。

それだけを気にしてみてください。

一般にEFは40%を低下すると心機能低下と言われていますので、それを基準としてください。

自分の担当症例は大腿骨頸部骨折だから関係ない!

なんてことはありません。

手術に耐えられる心臓の機能があるか必ず主治医は術前に心臓エコー検査を実施しています。

ですので、自分には関係ないではなく術後のリハビリをスムーズに実施するためにもカルテから心臓エコー検査のEFの数値を見てみましょう!

次は

心臓の弁

心臓の弁は4つあります。

しかし、臨床的に特に重要なのは大動脈弁と僧帽弁です。

※弁についての細かな説明は、後日記事にまとめてみます。

これらも心臓のエコー検査の結果に記載されています。

記載方法としては大動脈弁(AR)、僧帽弁(MR)と書かれており重症度に応じて「trivial(日本語で軽度という意味), 1/4(よんぶんのいち) , 2/4(よんぶんのに) , 3/4(よんぶんのさん) , 4/4(よんぶんのよん)」というように「弁の閉じ方が甘い(閉鎖不全)」「弁のところが狭くなっている(狭窄症)」といった症状を表しています。

心臓の弁に問題がない人は「trivialや1/4」と記載されており、重度の心不全や弁の手術適応の患者さまとなると「4/4」と記載されています。

次は

刺激伝導系

とても難しく聞こえますが、要は心電図です。

不整脈はないのか?ということです。

ホルター心電図という検査があります。

24時間、心電図を着用して不整脈はないか、心臓の調子は大丈夫か?と評価を行います。

心電図検査のレポートが必ずカルテにあるはずです。

そこに「心室性期外収縮100回」「3段脈10回」というように書かれていますので、参考にしてください。

※心電図については後日分かりやすく記事にまとめたいと思います。

ちなみに、僕は国家試験で心電図の問題が分からなくて全問適当にマークシートを埋めたような人間です。笑

最後に

心臓の血流

当たり前ですが、心臓は臓器ですので血液が必要になります。

その心臓にどれだけ血液が流れているかを見ます。

しかし、これだけは特殊な検査で、循環器科のある病院かつ「カテーテル検査」という特別な検査をしないと分からない検査項目です。

心臓への血流量が100%狭窄とした場合に、75%以上を「有意に心臓の血管が狭窄している」と表現します。

つまり、心臓への流れる血液量が十分ではないということです。

急性心筋梗塞のような心臓の血管が詰まる病気の患者さんは、カテーテル検査で100%や75%という閉塞、重度の狭窄を認めます。

 

 

これらを情報収集してから介入するのとしないのとでは大きく違います。

明日スーパーバイザーや先輩PTに、こう言われたらどうしますか?

「この患者さん、心臓大丈夫?」

すると、あなたは上記の4つの情報収集を元に

「この患者さんはEF60%で弁の機能も正常です。重篤な不整脈もありません。ですので、心臓の機能は概ね良好で、通常のリハビリが実施可能と考えます。」

こんなことが言えるようになるのです。

格好良くないですか?笑

今回の記事はあくまで、総論的に分かりやすくまとめていますので、各項目の詳しい勉強は各自教科書や論文を読んでみてください。

さぁ、明日からの臨床を頑張りましょう!!

 

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